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◆キリンチャレンジカップ2010 日本0―0ベネズエラ(2日・九州石油ドーム) 日本代表は2日、国内組の主力がそろったW杯イヤー初戦となるベネズエラ戦を行ったが0―0で引き分けた。岡田武史監督(53)はMF小笠原満男(30)=鹿島=を初めて先発起用するなど新戦力を積極的に使ったが、決定的なチャンスを作ることができなかった。南米最弱といわれる相手に、消化不良の90分。W杯4強という壮大な目標を掲げる岡田ジャパンの希望の光は、いっこうに見えてこない。
日本サッカー協会の犬飼基昭会長の短い言葉がすべてを物語っていた。「言うことはないよ。あんな試合」。そう吐き捨てると車に乗り込んでスタジアムを去った。国内組の主力と、小笠原や平山という新戦力が加わって期待されたW杯イヤーのホーム初戦は見せ場を作れないまま0―0。南米予選を10チーム中8位で終えたFIFAランク50位のベネズエラは、40時間かけて1月31日に来日したばかり。主力を欠きベストにほど遠い相手から点が奪えない。観衆が2万7009人と空席の目立つスタジアムは、ほとんど盛り上がることがなく90分を終えた。
前半の日本の決定機は2度だけだった。前半25分、小笠原が中村憲から受けたパスを右足でミドルシュート。GKの好守に阻まれたが、決定的なチャンスだった。同30分には徳永の右アーリークロスが相手DFの足に当たったボールを岡崎が頭で狙ったがゴールは割れなかった。攻撃のリズムが作れていないのは明らかだった。
サイドで起点が作れず、中盤は足元でのパス回しが多くなった。遠藤は「スペースのないところで、一か八かでパスを出すとか、リスクを冒すことをしていかないといけなかった」と反省する。中村憲も「止めてパス、止めてパスになってしまった」と連動性がなかったと振り返った。
岡田監督はベンチで歯ぎしりしていた。「中盤の選手が中でプレーするタイプが多く、1回、2回はかわせても、その次でつぶされる。どう対処するかなと、ずっと我慢して見ていたけど、ちょっとヒントを与えました」。今回、選手がどう状況を打開するかテストしたが、結局ハーフタイムに指示。ボランチを横並びから縦並びに変え、サイドDFを高い位置にあげた。後半は、27分に岡崎、37分に佐藤がクロスからヘディングシュートを放ち、多少は改善されたが、新戦力が指揮官の課題を自らクリア出来なかったことは「テスト失敗」を意味していた。
指揮官は「本大会を戦うチームはベネズエラより強いと想定した上で戦いたい」と話していたが、昨年10月から取り組むアーリークロスは回数が少なく精度も低く、W杯で使えるメドがたったとはいえない。
3日には東アジア選手権のメンバーを26人から23人に絞り込む。W杯へのベースアップ、選手の見極めがテーマだったが有益な見極めが出来たかどうかは微妙だ。指揮官は「結果が出なくて残念ですけど、私としては満足しています」と話したが、手応えは少なかった。W杯に出たことがないベネズエラ相手にこの戦い方では、「W杯4強」の夢はかすむ。
(2010年2月3日06時03分 スポーツ報知)
中村俊輔
日本代表
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