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◆東アジア選手権 日本0―0中国(6日・味の素スタジアム) 岡田武史監督(53)率いる日本は南アW杯には出場しない中国と対戦し、0―0で引き分けた。2日のベネズエラ戦に続き、決定機をつくれず第2次政権では初の2試合連続無得点。後半35分にはPKをとられあわや敗戦の危機にひんした。5日には、中国の練習時間変更を知らず、視察できないなどピッチ内外で凡ミスを連発。日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)は南アW杯への不安をあらわにした。岡田ジャパンで南アW杯は勝てるのか?
ブーイングは鳴りやまなかった。試合終了と同時にピッチへ降り注がれ、約5分続いた。2試合連続、180分間ゴールが奪えない。サポーターのフラストレーションは頂点に達した。ハーフタイムにも珍しくブーイングは起こり、岡田監督の采配に疑問を投げかけるかのように「平山コール」が飛び出した。
岡田監督は何度も悔しがった。後半9分、内田の右足シュートがポストをたたいたときは、腕を組みながら天を仰いだ。同39分、大久保が左足ボレーをDFに当てると、腕をゴールに向かって振り、落胆の表情。同35分にDF長友がペナルティーエリア内でハンドの反則を犯し、PKを与えた。GK楢崎が好守で防いだが、内容は負けに等しいものだった。
「内容、結果に対して、完全に満足していることはない。でも、シーズン初めで、ここまでできたということは、そんなに問題があるとは思わない」。指揮官は2日のベネズエラ戦と比べ、攻撃の形が見えてきたことを強調したが、周囲は納得しなかった。犬飼会長は「あのままでは、W杯に行ったら話にならない」。現段階では岡田ジャパンが南アで勝つ姿を想像できないと切り捨てた。ベネズエラ戦は小笠原らテストをかねての起用が目立ったが、この日は優勝を目指し、これまでも起用してきたメンバーを中心に編成した。勝負にこだわった試合だっただけに失望感は強かった。
ピッチだけでなく、情報戦でもツメの甘さを露呈していた。5日の中国の練習は当初、19時15分からだったが、4日の夜に16時30分に変更されていた。チームスタッフはチェックし忘れ、スカウト部隊を派遣し損ねた。中国代表のビデオは入手し、研究していたが、セットプレーなど直前情報を入手できず、指揮官は激怒したという。7日は韓国・香港戦を自らスタンドでチェックすることを決めた。
岡田監督は常々、「勝負の神様は細部に宿る」と話しており、細かいツメが勝敗を分けると考えている。日本は情報戦を戦える費用も人材もそろっているのに、初歩的ミスで、無駄になった。脇の甘さはW杯本番なら、命取りだ。
ベネズエラ戦に続く、凡戦。観衆も前戦の2万7009人を下回る2万5964人と空席が目立った。点が取れない。勝てない。強くなる兆しが見えない日本代表は輝きを取り戻すことができるのか? 4強を目指すW杯まであと4か月しかない。
(2010年2月7日06時05分 スポーツ報知)
中村俊輔
日本代表
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