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甲子園でのオール早慶戦が53年ぶりに実現へ。東京六大学リーグの早慶両大学の現役部員に、社会人野球で活躍するOBも加わって行われる全早慶戦が、来年11月23日に甲子園球場で計画されていることが10日、分かった。高校野球の聖地で全早慶戦が行われるのは1956年以来53年ぶり。早大のエース・斎藤佑樹(2年)にとっては、母校・早実を夏の甲子園初制覇に導いた06年夏以来の凱旋登板となる。
延長15回引き分け再試合となった駒大苫小牧・田中将大(現楽天)との決勝戦での投げ合い。7試合、69回を投げ抜いて名門・早実を日本一に導いた斎藤。「ハンカチ王子」の流行語を生み出し、日本中を“佑ちゃんフィーバー”に巻き込んだ、あの夏の感動がよみがえる。
全早慶戦は、早慶両大学の野球部OB会が企画、主催し、全国各地で不定期に開催されている。斎藤が早大に入学した昨年は、ナゴヤDと静岡・草薙で行われ、それぞれ2万8000人、1万2169人が押し寄せる大盛況だった。すでに、当日の甲子園のスケジュールも確保。関西ローカルでのテレビ中継も検討されるなど、白熱した早慶応援合戦がアルプス席で展開されることになりそうだ。
関西での開催は1991年(西宮)以来18年ぶり。甲子園では、56年6月17日以来、実に53年ぶりだ。この歴史的一戦は、早大にとって負けられない戦いとなる。53年前は0―8と完敗。38年の甲子園初対決でも4―7で敗れている。地元出身選手を起用したり、社会人野球のOBも混在するエキシビションマッチとはいえ、三度目の正直でリベンジしたいところだ。
斎藤の右腕にかかる期待は大きい。今秋のリーグ戦で7勝を挙げ、早大の2季ぶり優勝の立役者となった2年生エースは、早慶戦でも2勝。1年秋にはリーグ戦初完封を達成するなど、通算4勝1敗と相性抜群。しかも、ここまで3度の優勝はすべて早慶戦で優勝投手となっている“早慶戦男”だ。
あの夏について、斎藤はかつて「炎天下での連投で、力を抜いて投げることを覚えた。相手打者が見えるようになって、覚醒(かくせい)した感があった」と話したことがある。進化を遂げた思い出のマウンドで、あの時と同じWASEDAの背番号1を背負い、大学球界のエースへと成長した姿を関西の野球ファンに見せつける。
◆「高校の早慶戦」は来春に期待 甲子園といえば高校野球。早実は春夏合わせ45度出場し優勝2度、慶応は1916年の優勝を含め春夏で17度出場した(慶応商工の出場を含む)。だが、両校の甲子園での対決は実現していない。慶応が現在の神奈川・日吉に移転した49年以前はともに東京にあり、甲子園出場を争った。両校が同時出場したのは56年夏だけ。09年センバツは、明治神宮大会に優勝した慶応の出場が決定的。秋季都大会準優勝の早実がセンバツ切符を手にすれば、甲子園での「高校早慶戦」も夢ではない。
(2008年12月11日06時00分 スポーツ報知)
斎藤佑樹
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