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日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18)=花巻東=が3日、沖縄・国頭(くにがみ)村の2軍キャンプで初めてブルペン入りし、変化球を交えた42球を投げ込んだ。投打二刀流の本格始動に栗山英樹監督(51)に加え、西武のスコアラーが異例の2軍視察。国頭では史上最多の観客500人が沸いた。
二刀流のスイッチがONに入った。ブルペンでの18球目。フォームの躍動感、球威が明らかに増した。大谷は言う。「前半は6、7割の力で球の回転だけ意識した。後半はちょっと力を入れました」。1月の新人合同自主トレでは3度のブルペンで捕手を座らせており、調整は十分。キャンプ初の投球練習は立ち投げだけだが、存在感は際立っていた。
「球数を間違ってしまった」と自己申告では35球だったが、実際はセットポジションからカーブ8球、スライダー4球を交え42球。「全体的にあまりよくなかった」と首をひねったが、ブルペンには乾いたミットの音が響き渡った。加藤武治2軍投手コーチは「上半身に比べ下半身がまだ弱く安定しないから、球にばらつきがある。まだまだ良くなる」と指摘した。
昼食を挟み、今度は打撃練習。マシンとフリーを合わせ、最後の63スイング目で右中間スタンドに放り込んだ。「ちょっと泳いで入らないと思ったけど、1本入ってよかった」と投球の疲れを吹き飛ばした。
2軍キャンプにいながら、早くも他球団の007を動かしている。「普段は2軍にくることはない」という西武の千原淳弘スコアラーが、異例の来訪でブルペン投球を見つめた。「評判通りで投球フォームのバランスが素晴らしい。二刀流の選手なんて見たことがないから、どの段階で1軍にくるのか、投手か野手なのか、どういう調整をするかも分からない」と警戒を強めた。
初日に続き、栗山監督も1軍キャンプ地の名護から駆けつけた。昨季MVPで故障上がりの吉川ら1軍主力級の初ブルペンより、ルーキーの視察を優先した形だ。「(マウンドでの)立ち姿はいい感じでした。フリー打撃はやっぱりいいものがある」と、納得の表情を浮かべた。
この日の観客は500人。実戦を除く練習日としては、国頭キャンプ史上最多の数字だ。6日には2度目のブルペン入り後、花巻東の期末テストのため、8日までキャンプ地を離れる予定。
この日で第1クールを終え、「合同自主トレより、練習量もあるので疲れました」と本音が漏れた。それでも「流れをつかめたのが、一番よかった」。二刀流伝説は、まだ序章に過ぎない。
(2013年2月4日06時05分 スポーツ報知)
田中将大
大谷翔平
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