俳優の神木隆之介(18)が、映画「桐島、部活やめるってよ」(来夏公開、吉田大八監督)で5年ぶりに主演する。自主映画作りに励む高校生を演じ、劇中では“映画監督デビュー”も。現役早大生の小説家・朝井リョウさん(22)の第22回小説すばる新人賞受賞作が原作。バレー部・桐島の退部を機に起こる、同級生たちの日常の変化を描いた青春物語で、橋本愛(15)ら期待の若手俳優がスクリーンを彩っていく。
神木が演じるのは、映画部で自主映画製作に情熱を注ぐ高校生・前田。作品がコンクールの予選を突破して表彰されるが、それすらもクラスメートの笑い物にされるほど。クラスでも目立たない、地味な存在のキャラクターだ。
劇中では8ミリカメラを片手に奔走する。「前田のささいな心の変化や動きを丁寧に演じていきたい。映像やカメラに興味があって、実際に(映画を)撮るシーンもある。すごく楽しみ」と神木。ゾンビ映画好きの設定のため、撮影前にホラー映画を何本も観賞して役作りした。
原作は、売り上げ12万部超の朝井さんの同名小説。男子バレーボール部主将・桐島が部活を辞めることをきっかけに、同級生たちに起こる友人関係、恋愛関係の変化が描かれる。
「デスノート」「GANTZ」の日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーは「閉塞感にあえぐ日本を象徴するような、高校生の日常にうごめく感情を描こうと始まったプロジェクト。出口の見えない状況の若者に一筋の光を差してくれるはず」。原作はオムニバスだが、映画では前田に焦点を当てながら、バドミントン部・かすみ(橋本)や吹奏楽部・沢島(大後寿々花)ら、彼を取り巻く同級生たちもクローズアップする。
今作が高校生活最後の作品となる神木。「Little DJ~小さな恋の物語」(07年)以来、5年ぶりの主演作に「『誰と話した』『今日は何をした』という一見普通の出来事が大きな意味を持つ。その日常が繊細かつキレイに描かれている。共演者と一緒に良い作品を作っていきたい」。
ヒロインの橋本は「クラス、学年の中心にいるイケイケの女の子たちの中にいて、亀裂が起きないよう、この年齢ならではの『女子』という生き物に囲まれて生きてる。その感じが伝われば」と話した。現在、高知市内で撮影中で、年末にクランクアップする。
◆1か月かけ共演者選出 〇…撮影現場を見学した原作者の朝井さんは「部屋で1人で書いた小説が、たくさんの方の手で生まれ変わることをとても幸せに感じている」と喜びのコメント。神木ら以外の生徒役はオーディションで選出。高校生の日常をリアルに描くため、吉田監督が1か月以上かけて芝居、運動神経などの適性を見るワークショップを実施。600人以上の若手俳優が参加し、選び抜かれた精鋭たちが出演を勝ち取った。
◆神木 隆之介(かみき・りゅうのすけ)1993年5月19日、埼玉県生まれ。18歳。2歳のとき、セントラル子供タレント入団。99年ドラマ「グッドニュース」でデビュー。2005年「妖怪大戦争」で映画初主演。07年「探偵学園Q」では連ドラ初主演を果たした。「千と千尋の神隠し」「借りぐらしのアリエッティ」などジブリ映画を中心に声優としても活躍。テレ朝系主演ドラマ「11人もいる!」が放送中。血液型B。
[2011/12/15-06:01 スポーツ報知]











