俳優の高良健吾(24)が、WOWOWの連続ドラマ「罪と罰 A Falsified Romance」(4月29日スタート、日曜・後10時)に主演することになった。ロシアの文豪ドストエフスキーの代表作「罪と罰」を現代の日本に置き換え、苦悩や葛藤を生々しく描いたベストセラー同名漫画が原作。連続ドラマ初主演となる高良は、人間の心の闇に迫る今作を「覚悟してご覧ください」と話している。
実力派の高良が難役に挑む。落合尚之氏の原作漫画は、ドストエフスキーの「罪と罰」をもとに、援助交際や家庭崩壊など現代日本が抱える問題を取り入れた作品。人間の屈折した感情がえぐるように鋭く描かれ、コミック10巻で累計70万部のベストセラーとなっている。
高良が演じるのは、作家を志す引きこもりの大学生・裁弥勒(たち・みろく)。ドストエフスキー版のラスコーリニコフがモデルだ。父親を自殺で亡くし、母と姉から将来を期待される一方で、過度な自尊心と劣等感を持つ弥勒は、援助交際グループを操る非情なリーダーの女子高生を殺害しようと思い立つ。弥勒にとって殺害は自分を肯定する崇高な手段だったが、殺害現場で思わぬ事態を招き、自らの「罪と罰」に苦しんでいく。
「セリフが多いだけではなく、普通ならふたをしてしまう感情を実行していく役。重いですし、精神的にもつらいので、覚悟が必要だと思いました」と高良。NHK連続テレビ小説「おひさま」でヒロイン・井上真央の優しい夫役を演じたが、今回は正反対の役だ。
「弥勒の闇は、みんなが見て見ぬふりをしている部分。実際に行動を起こしてしまうことは理解できませんが、弥勒のような思いを抱えている人はいると思う。ほかの登場人物たちも、暗くて弱い部分を隠さずに出しているので、覚悟してご覧ください」と話す。
井上衛プロデューサーは「何をもって人間と言えるのか、なぜ人を殺してはならないのかという普遍的なテーマへの挑戦。哲学的、知的であり、サスペンスフル、エンターテインメントでもある。ドラマの歴史に何がしかの足跡を残せる作品になるのでは」と自信を見せている。撮影は1月20日にスタートし、3月20日に終了予定。
◆水川あさみら豪華な共演者 〇…今作には豪華な共演者がそろった。弥勒を受け止め、物語の重要な役割を担う飴屋英知香(えちか)を水川あさみ。弥勒が嫌悪しながら次第に引かれていく謎の男・首藤魁を田中哲司、弥勒の本音に迫る検事・五位蔵人を伊武雅刀が演じる。また、橋本愛が援助交際グループのリーダー・馬場光、染谷将太が金の運び屋・御子柴遥役で出演。
[2012/2/18-06:00 スポーツ報知]














