昨年度の米アカデミー賞の作品賞などを獲得した映画「英国王のスピーチ」が、少年隊・東山紀之(45)主演で今夏、舞台化されることが24日、明らかになった。主演男優賞など4部門を受賞した名作で、東山はコリン・ファース(51)が演じた吃音(きつおん)症に苦しむ英国王・ジョージ6世役に挑む。8月下旬に東京・世田谷パブリックシアター、9月下旬に大阪・森ノ宮ピロティホールで公演予定だ。
実話をもとに構成された感動の作品が、東山主演で日本の舞台でよみがえる。「コンプレックスや逆境を乗り越え、深く国民に愛されたジョージ6世は、どのようにイギリスのリーダーに成長したのか。この舞台で、そのリーダー像を学び、感じ、演じていくことで、俳優として今まで以上に“高み”を求めていければと思います」と東山は難役に意欲を見せている。
同作はデヴィッド・サイドラー氏が30年以上前から温めてきた戯曲をベースに、サイドラー氏自身が映画のために脚本を書き下ろした。幼少期の厳しいしつけにより、吃音に苦しむ英国王子・アルバートが、夫人のエリザベス、言語聴覚士のローグと協力し合いながら困難を克服。英国王・ジョージ6世としてスピーチを行い、国民の心をつかもうとする過程を描いている。
「第83回アカデミー賞」では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞と主要賞をゲット。世界各地の映画賞も次々と受賞し、合計で63冠に輝いた。昨年2月に日本でも公開され、観客100万人以上を動員、興行収入18・2億円となるヒット作になった。
今月には英国で舞台化されたばかり。日本は舞台化2か国目となる。演出の鈴木裕美氏は「映画での大きな成功が記憶に新しいですが、スピーチで始まり、スピーチで終わる非常に演劇的な作品だと思います」と分析。東山に対しても「生真面目、強い責任感、ノーブルな雰囲気、はまり役だと思います」と全幅の信頼を寄せる。
脚本はまだ執筆中というが、作品の主題となるスピーチシーンもふんだんに挿入される予定。東山自身、ジャニーズの後輩たちを長年引っ張ってきたリーダー的存在だけに、スピーチの場面にも注目が集まりそうだ。共演者などは後日、発表される。
◆ジョージ6世 本名はアルバート・フレデリック・アーサー・ジョージ・ウィンザー。ジョージ5世の次男で現英国女王・エリザベス2世の父。吃音症のため、言葉を使わない軍人になることを希望していたが、兄のエドワード8世が駆け落ち同然で退位したことにより、1936年に王位を継承。言語障害を克服し、52年に56歳で死去するまで、国民に寄り添い続け「善良王」と呼ばれた。
[2012/2/25-06:04 スポーツ報知]











