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白鵬、満場一致で最多5年連続受賞…年間最優秀力士賞

5年連続で受賞した横綱・白鵬。部屋の若い衆にクラッカーで祝福されご機嫌な笑顔を見せた

 報知新聞社制定「平成23年(2011年)第54回報知年間最優秀力士賞」が26日、横綱・白鵬(26)=宮城野=に決定した。新選考委員に日本相撲協会の運営審議会委員の奥島孝康氏(72)を加え、東京・千代田区丸の内のクラブ関東で開かれた選考委員会の席上、5年連続年間最多勝と年4度優勝の実績が評価され、満場一致で5年連続5度目の受賞となった。連続受賞記録では千代の富士、朝青龍に並ぶ最多。表彰式は来年1月8日、初場所(両国国技館)初日の土俵で行われる。

 白鵬は喜びよりも安どの表情を見せた。「自然体でやれたから5年連続が決まったと思う。良かった」と胸をなで下ろした。5年連続報知年間最優秀力士賞獲得。連続受賞記録では千代の富士、朝青龍に並ぶ最多だ。白鵬がまたひとつ、大横綱たちに肩を並べた。

 今年の角界は、昨年に続いて不祥事に揺れた。2月に八百長問題が起き、その影響で3月の春場所は中止。「意識が違うところにいってしまった。もし春場所があったら、8連覇もあったんじゃないかと思ったりもした」と肩を落とす。5年連続年間最多勝は達成したが、史上最多の8場所連続優勝はならず。全勝Vもなかった。史上2位タイの63連勝など、まばゆいばかりの輝きを放った昨年に比べれば、満足がいく結果ではなかった。

2012年の目標を「V27」と記した白鵬

 さらに今年は自身26回目の誕生日でもあった3月11日に東日本大震災が発生。いっそう心を痛めた。だが「その日は誕生日だから。東北に強い思いがある」と語る。その言葉通り、積極的に被災地支援に動いた。岩手・山田町で土俵が津波で流されたことを聞くと、力士会と協力し、約1000万円の修繕費用を負担。新土俵は来年4月に完成予定だ。すでに全関取で慰問する考えなどを示している。さらに「その土俵で大会を、という考えもあります」と明かした。今月18日に大阪で少年相撲大会「第2回白鵬杯」を開催したが、被災地でもそのような相撲大会を開く考えがあるという。

 また「(白鵬杯を)将来的に両国国技館や、今回、白鵬杯に参加してくれたモンゴルや韓国などでもやってみたい夢がある」とも話した。被災地支援だけでなく、世界での相撲普及にも尽力する考え。さまざまな試練が襲った2011年だったが、白鵬は次に歩みを進めようとしている。

 現在優勝21回の白鵬は、来年の目標を「夢は大きくV27。まずはV22」と立てた。来年中に27回目の優勝。それは05年の朝青龍以来、史上2人目となる年6場所完全制覇、今年届かなかった前人未到の8場所連続Vの達成を意味する。「最近はサインに『夢』という言葉を付けている。男は大きな夢を持って頑張っていく心構えが大事だからね。もし達成できれば最高の満足感が得られる」と力強く話した。まず目指すは貴乃花に並ぶV22だ。横綱はファンに夢を与えるため全力で走り続ける。

 ◆白鵬 翔(はくほう・しょう)本名・ムンフバト・ダヴァジャルガル。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。26歳。宮城野部屋。2000年10月来日。01年春、初土俵。04年夏、新入幕。06年春場所後に大関。07年夏場所後に第69代横綱昇進。優勝21回。殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回。金星1。10年に史上2位タイの63連勝。10年春~11年技量審査場所にかけて史上最多タイの7連覇。得意は右四つ、寄り、投げ。192センチ、150キロ。家族は夫人と1男2女。

 ◆琴奨菊あと一歩 選考会では安西委員が「年間最多勝の成績、4回の優勝は高く評価できる」と白鵬を推薦。新たに委員に就任した奥島委員も「力量はもちろん品格も抜群である」と成績に加えて角界を背負う横綱としての態度も評価した。

 例年ならここで文句なしの受賞決定になるが岸委員から勝率で7割を超えた琴奨菊を評価する意見が出された。「朝青龍から白鵬へ続いている今の時代で年間通じてこれだけの成績を残した力士はいない」と秋場所に新大関に昇進した活躍をたたえた。

 ただ、琴奨菊は優勝が1度もない。過去に賜杯を抱くことなく受賞したのは1972年の大関・貴ノ花のみ。このため有馬委員から「もう一歩、頑張ってくれれば琴奨菊だった。成績から見ても白鵬をやめる理由はない」と意見が集約され、満場一致で白鵬の5年連続の受賞が決定した。

 ◆選考委員 有馬朗人・日本科学技術振興財団会長(武蔵学園学園長)、安西邦夫・東京ガス特別顧問、奥島孝康・日本相撲協会運営審議会委員、岸洋人・報知新聞社代表取締役社長、浜田昭文・報知新聞社取締役編集局長

(2011年12月27日06時03分  スポーツ報知)

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