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21日にくも膜下出血のため76歳で亡くなった女優・南田洋子さんの告別式が30日、東京・芝公園の増上寺光摂殿で行われた。喪主で夫の俳優・長門裕之(75)は、涙をこぼしながら「喪失感で“失恋”を味わった。洋子、ずっと愛しているよ」と最後のメッセージ。関係者、ファン合わせて弔問客約550人が、永遠のおしどり夫婦に胸を詰まらせた。
「いとしい、いとしい僕の洋子…」。喪主あいさつで、48年連れ添った愛妻への思いが涙となってあふれた。長門は憔悴(しょうすい)しきった表情で「すごい喪失感と失恋を久々に味わわせていただいた」と語った。
出棺では、駆けつけたファン約250人のため、南田さんを乗せた霊きゅう車が境内を1周。「がんばって」の声援と拍手に、長門は車を降り、「ありがとう」と精いっぱい手を振って応えた。
女優の富司純子(63)が贈った衣類がかけられた棺(ひつぎ)の中には、南田さんが大好きだった着物と、両親と長門との写真が納められた。関係者は「(約4年前から)認知症もありましたが、最後はさすが女優だなというすごくきれいなお顔でした」と話した。
南田さんと姉弟のように親しかったというタレントの萩本欽一(68)は弔辞で「(亡くなった南田さんの枕元で叫んだ)長門さんの『バカヤロー』は、『大好きだよ、洋子』にも聞こえました」と目を赤くした。
長門は火葬後、同所で初7日の法要を終えた。「洋子を忘れようと努めるのか、思い続ける人生なのか。明日から雲の上を歩くよう」。まだ心の整理はつかないが、31日には当初の予定通り、南田さんへの介護をテーマにした講演会で活動再開。「この世では(弟の津川)雅彦を頼りに、でも仕事は続けます」。妻の分も役者としてもう一花咲かせる意欲を見せた。
波乱万丈だった夫婦生活。長門は「幸せだったと信じています。絶対また会える。ずっと愛している、大好きだよ。『洋子もだよ、大好きだよ』と返してくれるはず」と空を見上げた。
◆主な参列者 池上季実子、池波志乃、大橋巨泉、大林宣彦、勝野洋、斉藤慶子、田中健、中尾彬、中村メイコ、中山仁、原田夏希、松原智恵子、萬田久子、渡瀬恒彦
(順不同、敬称略)
(2009年10月31日06時02分 スポーツ報知)
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