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歌舞伎座「七月大歌舞伎」(3~27日)の昼の部「五重塔」で“ダブル主演”する中村獅童(36)、中村勘太郎(27)がこのほど意気込みを語った。
「五重塔」は幸田露伴の原作で、江戸時代に五重塔の建立に奔走した大工の物語。親分肌の親方・源太(獅童)とのっそりとしながらも腕が立つ十兵衛(勘太郎)の対照的な2人が登場。住職から協力して建立しろとの命が下るが、十兵衛はがんとして受け入れず、源太のサポートも聞き入れずにまい進していく。
1983年4月に中村吉右衛門(十兵衛)、尾上辰之助(3代目・松緑=源太)で上演されて以来、26年ぶりの上演。音源だけで映像は残っていない“幻の作品”だ。獅童は「子役の時に、歌舞伎座の大道具さんとか職人にあこがれた。念願の職人、大工役です。演じがいがある」とちゃめっ気たっぷりに抱負を語れば、勘太郎は「難しい役。一本気だけど、下手するとものすごく嫌なやつに見えてしまう。そうならないように…」と真剣に役に向かい合っている。
2人は新春浅草歌舞伎で数年間、切磋琢磨(せっさたくま)してきた間柄。今回は歌舞伎座での共演が実現した。「ずっとやっている仲間だし、心強い」(獅童)、「おこがましいけれど、戦友です」(勘太郎)とお互いに信頼を寄せている。来年4月に建て替えとなる歌舞伎座。次代の歌舞伎の担い手になる2人。獅童は「デジタルの時代にライブ感、アナログの価値を見せたい。若い人に喜んでもらいたい」と言い切る。
10月に前田愛と結婚する勘太郎も「結婚するからじゃないけど、頑張らないと…。充実感はあります」とキッパリ。新しい歌舞伎座にも「孫や子供たちが生まれたときに、『鏡獅子』を踊りたい、という場になればいい」と夢を語った。
(2009年6月22日06時00分 スポーツ報知)
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