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女優・黒木メイサ(21)がデビュー作以来、約6年ぶりに演出家・つかこうへい氏(61)の舞台のヒロインを務めることが26日、分かった。名作「飛龍伝」を「飛龍伝 2010 ラストプリンセス」(来年2月・新橋演舞場)としてリメークして上演する。メイサは安保闘争時代に機動隊員へかなわぬ恋を抱く女学生闘士・神林美智子を演じる。ジャージー衣装、日替わりセリフ、激しいダンスと“つか色”全開の同作。12月中旬のけいこを前に「無になり、新たに勉強、修業したい」と原点回帰で意気込む。
初舞台で初主演を務めた鮮烈のデビュー作「熱海殺人事件・平壌から来た女刑事」から6年。ドラマや映画、歌手デビューを経て、女優として成長したメイサがつか氏の戯曲に帰ってくる。
学生運動の青春を描いた「飛龍伝」は「蒲田行進曲」などに並ぶ、つか氏の代表作の一つ。73年初演に始まり、90年には純愛要素を加えたリメーク版を発表。主演した富田靖子(40)以降、92年の牧瀬里穂(37)、94年の石田ひかり(37)、01年の内田有紀(33)や03年の広末涼子(29)らが立て続けに好演し、女優としてステップアップした作品だ。
メイサが演じるのは全共闘40万人を率いる委員長・神林。リーダーの桂木順一郎とは恋愛関係にあったが、スパイとして近づいた機動隊長・山崎一平とも恋に。革命のため安保闘争に心血を注ぎながら、敵味方を超えた愛に悩み、悲運を迎える。
関係者によると、衣装はつか劇団“正装”のジャージー。つか氏独特の手法で、演出や台本の骨子以外は未定。激しいダンスのほか濃厚なラブシーン、膨大なセリフもけいこを重ねながら日々変化する。時事やメイサの故郷・沖縄の題材を盛り込む案も浮上し、硬軟自在に演じ分ける役者の器量が求められる。
04年のデビュー以来「あずみ」や「女信長」で主演してきたメイサは「すごく緊張しますが、女優としての原点に戻る」と気合十分。つか氏も当時を振り返り「下手にいじったら、感性や声帯を傷つけてしまいますので、恐る恐るけいこをしていました。今度こそまともにぶつかりあえて楽しみです」と心待ちにしている。12月中旬からけいこ入り。京都、広島、名古屋、福岡でも上演される予定。
(2009年7月27日06時00分 スポーツ報知)
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