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◆男子プロゴルフツアー最終戦 報知新聞社主催日本シリーズJTカップ最終日(6日、東京よみうりCC、7016ヤード=パー70) 丸山茂樹(40)=フリー=が号泣の復活優勝を果たした。韓国の金庚泰(23)=新韓銀行=との4ホールに及ぶプレーオフを制し、1999年ブリヂストンオープン以来10年ぶりの日本ツアー10勝目。4打差4位から6バーディー、ボギーなしの64で通算9アンダーとして追いついた。米ツアーで日本人最多の3勝の栄光を誇る一方、深い挫折を味わった人気の実力者が1997年大会以来の2勝目で今季を締めくくり、来季は最年少賞金王に輝いた石川遼(18)=パナソニック=の前に立ちはだかる。
生まれて初めて、勝って流した涙だった。「長かった」。丸山茂は、両手を突き上げると、深々と一礼。手慣れたはずの優勝スピーチは、途切れ途切れにしかできなかった。「米ツアーで打ちのめされて戻ってきて…。それでもなかなか立ち直れなくて…」言葉は、涙をぬぐう間に挟むだけ。10年ぶりにフル参戦した日本ツアー。未勝利で迎えた最終戦で、21世紀初勝利を挙げた。
15番から3連続バーディーなどボギーなしの64の猛チャージで4打差4位から金をキャッチ。だが18番パー3を使ったプレーオフでは、恐怖を味わった。ティーショットで自分の狙いをなぞるように、相手も同じような場所に打ってきた。
「しぶといなあ」と漏らすと、8年苦楽を共にした杉澤伸章キャディー(34)が「金も全く同じことを思っていますよ」とゲキ。大会最多タイとなった4ホール目、相手が1メートルのパーパットを外した後、50センチを沈めて1時間超の死闘を制した。最難関ホールをすべてパー。グリーン脇で見守った石川に「感動しました」と言わしめ、若き賞金王と抱き合って互いを祝福した。
2000年から米ツアーに挑み、日本人最多の3勝。02年は全英オープンで優勝にあと1打と迫りW杯を制覇。お茶の間の人気者にもなり、怖いものはなかった。「03年までは『日本に来ればいつでも勝てる』と上から目線だった僕がいた」。
しかし米ツアーで最後に勝った03年以降はクラブの進化に伴ってコースの距離が延び、パワーゲーム時代に突入。04年終盤からはドライバーの不調に陥った。得意の小技をもってしても届かない世界との差。予選落ちを繰り返しては「またタイガーと25打差かあ」とため息をつくことが増えた。心も壊れ、自信を失い帰国。何本もあったCMや所属契約もなくなった。それでも「いつか日は昇る」自分を信じることだけはやめなかった。
開幕前、「遼くんの壁になりたい」と宣言。前半戦で5度の予選落ちとつまずいてそれは果たせなかったが、「来年は遼と戦えそうな気がする」と改めて宣戦布告した。
前週のカシオワールドで滑り込み出場を決めた大会で優勝。「何年も愚痴ばかり言ってきた。支えてくれた人たちに、ようやくありがとうが言える」。平成生まれのキングが誕生した日、昭和の男が完全復活を遂げた。
◆丸山 茂樹(まるやま・しげき)1969年9月12日、千葉県生まれ。40歳。10歳から父・護さんにゴルフを教わる。日大出。1992年プロ転向、同年ダイワKBCオーガスタでツアーデビュー。93年ペプシ宇部興産でツアー初優勝。2000年から米ツアーに本格参戦。01年のミルウォーキーオープンでの初勝利から同ツアー3年連続優勝。169センチ、73キロ。血液型B。家族は瑞穂夫人と1男。
(2009年12月7日06時03分 スポーツ報知)
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