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◆第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=報知新聞社後援)(2日、東京・読売新聞社前-神奈川・箱根町、5区間108・0キロ) 復活への快走劇だ。前回総合3位も昨年3月の陸上部員の大麻事件による不祥事でシード権をはく奪され“ゼロからの出直し”をはかった日体大が、5時間36分15秒で往路を3位で折り返した。1区12位スタートから3区で3本柱の一角・野口拓也(3年)が区間賞の大活躍。首位・東洋大とは4分13秒差と厳しいが、史上5校目の2ケタ優勝に向け大逆転を狙う。
日体大が“みそぎ”の快走だ。2区まで12位と低迷していたが、3区の野口拓也(3年)が流れを作った。猛烈に追い上げを見せ、ゴール直前では日大・堂本尚寛(2年)をかわし、8人抜きを達成。区間賞の4位で4区の久保岡諭司(4年)につないだ。
「去年も3区を走ったのでポイントは分かっていた」と野口。1~4区まで前回と同じ走者が名を連ね、5区の長尾正樹(4年)が2位でタスキを受け「往路優勝」を射程に。ところが、ここで大誤算。スタート直後に両ふくらはぎがつりそうになる異変。東洋大・柏原になす術(すべ)なく追い抜かれたが、戦意は失わず3位でゴール。
格別の思いがあった。主将の森賢大(4年)は悔しさをにじませながらも「この日を迎えられて感無量です」と胸を張った。昨年3月に同大学の棒高跳び選手が起こした大麻事件による処分で、箱根のシード権はく奪に加え、出雲、全日本両駅伝にも出場できなかった。当初は「連帯責任」に疑問を抱いた選手たちだが「僕らも反省し、試練を乗り越えられたから今がある」(森)。気持ちを切り替え、予選会は4位と、はい上がってきた。別府健至駅伝監督(43)は「部員たちは目に見えない力を付けた」と精神面の成長を認めた。
真価を問われるのは、ここから。前回と同じ往路トップは東洋大で、自分たちは3位。大きく違うのは、前回は1分43秒差も今回は4分13秒差と大きく水をあけられた点。“神懸かり的”な走りが必要だが「優勝」の目標にブレはない。復路メンバーに願いを託すことになる森は「去年は往路3位で喜べたけど、今年はそんな部員は一人もいない」と意気込む。27年ぶり10度目の優勝で、ケジメを付ける。
(2010年1月3日06時01分 スポーツ報知)
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