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◆第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=報知新聞社後援)(2日、東京・読売新聞社前-神奈川・箱根町、5区間108・0キロ) 最後の力を振り絞って明大の久国公也(4年)が6番目でゴールにたどり着いた。歩くような足取りで精も根も尽き果てたアンカーは「すいませんでした…」と泣き崩れたが、西弘美駅伝監督(57)は「よく頑張ったよ」と、笑顔で出迎えた。
61年ぶりに紫紺の「M」が箱根路を沸かせた。1区で北條尚(4年)がハイレベルなスパート合戦を制し、トップでタスキリレー。2区石川卓哉主将(4年)から4区安田昌倫(4年)までエース級選手をつぎこみ、小田原中継所では2位・日体大に2分39秒もの差をつけてトップを堅守。この時点での首位快走は前回優勝した1949年大会以来の快挙だった。5区で勢いは止まってしまったが、「イメージ通りですよ。1区でトップに立つとは思わなかったし、選手たちはよくやってくれた」と指揮官はたたえた。
自らを「ゆる監督」と称する西監督は、選手の自主性を求め、ほとんど叱(しか)ることはない。レース前最後のミーティングでも「力以上のものを出す必要はないよ」と、緊張する選手の心をほぐしてレースに送り込んでいた。北條は「本当は言いたいことがあると思うんですが…。我慢強い人です」という。
西監督は「あれこれ言ったら、マニュアル人間になる。大学は成長させる場ですから」と一笑に付す。この“ゆとり”教育で選手は成長。北條は入学時、11人の推薦枠で入った選手の下から2番目だったが、最後の大舞台で区間賞を獲得した。西監督は「彼の努力の結晶ですよ」と目を細めた。
首位・東洋大とは5分43秒差。それでも「区間ごとに少しずつ詰められたら」と指揮官。可能性がある限り、勝負は捨てない。
(2010年1月3日06時01分 スポーツ報知)
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