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◆第86回東京箱根間往復大学駅伝競走・最終日(箱根駅伝=報知新聞社後援)(3日、神奈川・箱根町―東京・読売新聞社前、5区間109・9キロ) 待ちに待ったリベンジの機会に、城西大・石田が応えた。前回、途中棄権した8区ではなく7区での出場。後ろから早大・萩原が追いつき、前を走る青学大・市岡に追いついたが、「自分のリズムで」。前回は駒大・高林と並走してオーバーペースとなったことが原因で、一時的な低血糖状態になり、3度転んだ末、途中棄権。この経験が石田を冷静にさせた。
一時は離されかけたが、15キロ手前で再び追いつき、2人の息づかいを確認してからスパート。区間2位の好走で順位をひとつ上げ、7位でタスキリレー。チームは8区で6位となり創部10年目、7度目の出場で悲願のシード権を獲得した。「みんなの励ましがあって、今日はゴールできた」と満面の笑みだ。
1年前。タスキを途切れさせた責任を感じ、部員全員に「すいませんでした」と涙ながらに謝った。だが「過度な負担をかけたのは、全員の責任」と佐藤直樹(4年)ら責める仲間はいなかった。また、昨年4月にコーチから昇格した櫛部静二監督(38)は「速いけど、レースに弱いチームからの脱却」を目指し、主力選手に対し、プラス思考になるメンタルトレーニングを施し、精神面を強化。「恩返ししたい」と夏合宿で1100キロを走破した練習の虫は、1万メートルの記録も1分近く更新した。指揮官も「やればできるチームの象徴が石田」とたたえた。
レース後の報告会。櫛部監督、高橋優太主将(4年)の次に胴上げされたのが石田だった。仲間に支えられながら、宙を舞うこと3度。「高く飛ばしてもらって、気持ちが吹っ切れました。来年は1番を目指します」。過去の弱い自分とは決別できた。最上級生となって来年、更なる高みを目指す。
◆石田 亮(いした・りょう)1988年9月7日、青森・東北町生まれ。21歳。城西大経営学部3年。蛯沢小4年から陸上を始め、東北中では2003年全国中学駅伝(千葉)3区区間賞。青森山田高では3年連続で全国高校駅伝(京都)を経験。箱根では09年8区途中棄権。今予選会では1時間0分26秒で個人31位。167センチ、51キロ。家族は 両親と兄、妹。
(2010年1月4日06時01分 スポーツ報知)
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