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◆WBA世界フライ級タイトルマッチ 同級11位・亀田大毅(判定3-0)王者 デンカオセーン・カオウィチット(7日・神戸ワールド記念ホール) 大毅の父・史郎氏(44)が男泣きした。2007年10月11日の内藤大助戦で大毅が犯した反則行為で自らもライセンス無期限停止。850日かかった次男坊の再生劇をリング最前列で見届け「一番心配やった」と胸をなで下ろした。兄・興毅(23)に続く戴冠に「亀田家はこっからや!」と気炎。三男・和毅(18)との世界初の3人世界兄弟王者誕生と、自らのライセンス再取得を熱望した。
オヤジは耐えられずに叫んだ。史郎氏は判定が出る前に立ち上がり、「大毅、ようやったな!」と絶叫した。金色のネクタイ姿でリング下に駆け寄ると、スーツの袖で右目をぬぐい、下りてきた新王者をぐいっと抱き寄せた。「やっと興毅に並んだな」。うん、うん、とうなずく愛息と控室まで肩を組んで歩いた。
興毅の戴冠時とはひと味もふた味も違った。07年10月11日の反則世界戦を境に、もともと内気な少年は引きこもりになった。家族の支えになったのはバッシングのさなかにも届いたファンレター。父は手紙をもとにこっそり歌を作る姿を見つけ、「世界チャンピオンになったら歌ったらええ。みんなの力のおかげと伝えたらええ」と声をかけた。
しっかり者の長男とヤンチャな三男にはさまれた典型的な次男坊。「子どものころから大毅だけ1番になったことがない。トラウマやったはずや」。1年間の謹慎中には、出刃包丁を見つめて「おれが死のうか」とつぶやいたことも。850日かかったかわいい次男の再生に「持ってるもんは実は兄弟で1番なんや」と目を細めた。
亀田家の野望とともに、自身の復権も虎視たんたんと狙う。ライセンス再取得へJBCの動きは鈍いものの「やっぱりついてやりたいよ。悔しい思いしているからな」とぽつり。興毅が宣言した。「大毅に追いつかれないぐらい、さらに強くなって突き放す」。そして世界ランカー入りした和毅は「大ちゃんがリーチをかけてくれた。俺も続くよ!」と気勢を上げた。「次は夢の3人王者や! 亀田家はこっからや!」。チャンピオンの父の目が、再びぎらつき始めた。
◆史郎氏処分解除署名1000人 会場ではセコンドライセンス無期限停止処分中の亀田家の父・史郎氏(44)の処分解除を求める署名活動が行われ、1000人を超える署名が集まった。ファンクラブ関係者は、「街頭とは違って、頼んでなくてもサインしてくれる」と、関西のファンに感謝。署名に応じた50代の女性は「親が子の応援をするのは当たり前やないの」とエールを送っていた。興毅と大毅は先月、JBCに2万5900通の署名を提出している。
(2010年2月8日06時01分 スポーツ報知)
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