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◆クライマックスシリーズ・セ第2ステージ ▽第3戦 巨人5―4中日(23日・東京ドーム) 原巨人が奇跡の逆転劇で2年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。2点を追う8回、先頭・坂本の四球をきっかけに二、三塁の好機をつかむと、亀井の遊ゴロを名手・井端が何とエラー。これで1点差とすると、原監督が代打で起用した脇谷が逆転の右越え2点二塁打を放った。22日に続き指揮官の打つ手が決まって逆転白星。2連勝(アドバンテージ含む3勝)で、24日にシリーズ行きを決める。
大歓声がいつまでも鳴りやまない。一度、ベンチに戻った脇谷が再びグラウンドに姿を見せ、G党に手を振った。メジャーではおなじみの“カーテンコール”に、「ワキヤ、ワキヤ」の大合唱が響いた。初体験に「最高です」と背番号23から笑みがこぼれた。
8回だ。前日(22日)の第2戦で代打・大道が2点適時打を放ったのに続き、原監督の采配がまたもズバリとはまった。坂本の四球から始まった好機を生かし、1点差に迫ってなおも2死一、三塁。ここで指揮官が送り込んだ代打・脇谷が期待に応えた。浅尾の初球、内角低めの直球を迷いなく振り抜いた。快音を残した打球は右翼フェンスを直撃する。逆転の2点適時二塁打だ。
ベンチでは原監督からガッツポーズが飛び出した。両手を高々と掲げ、喜びを爆発させた。二塁ベース上では脇谷が拳を握る。「最後、ワキ(脇谷)がね。まばたきしている間に打っていましたね」。指揮官は興奮気味に声を弾ませた。「気持ちよかったです」と、ヒーローもまくし立てた。
がけっぷちから全員で勝利をたぐり寄せた。ラミレス、亀井の連続弾で同点に追いついた直後の7回、再び2点を勝ち越された。流れは中日に戻ったかに見えたが、誰一人、勝負をあきらめてはいなかった。
8回、坂本四球、松本が右前安打と1、2番コンビの出塁でムードは一転した。2死二、三塁となり、亀井の遊ゴロを名手・井端がはじいた。まさかのタイムリーエラーで1点差。勝利の女神は続く脇谷の背中も押した。
試合後、原監督は顔を上気させながらヒーローをたたえた。「(脇谷の)思い切りの良さが出た。時に空回りする時もあるけど、いい集中力を出したことに価値がある」。大舞台での勝負強さに敬意を表した。
“真っ向勝負”で白星をもぎ取った。中日の先発予想は前日、アンチ・ドーピング規定違反の疑いが浮上した吉見。原監督はミーティングで「同じ野球人で、CSといういい試合をしているわけだから、正々堂々と戦おう。彼(吉見)に対してヤジることはやめよう」と呼びかけた。選手は雑念を振り払い、目の前の試合だけに集中した。
対戦成績を3勝1敗として、日本シリーズ進出に王手をかけた。投手陣をカバーした打線のしぶとさに加え、主力だけでなく脇谷や大道、古城ら“脇役”が日替わりで活躍、改めて層の厚さを見せつけている。これがリーグ3連覇を達成した原巨人の強みだ。「次も今日と同じ心理状態で戦いたい」と原監督。自分たちの野球を貫けば怖いものはない。一気に歓喜のゴールを駆け抜ける。
(2009年10月24日06時03分 スポーツ報知)
坂本勇人
大田泰示
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