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巨人・坂本勇人内野手(21)が8日、サンマリンスタジアム宮崎のフリー打撃で金刃と対戦し、15スイングで7本の安打性の打球を広角に打ち分けた。今年は「右打ち」をテーマに掲げ、試行錯誤を繰り返していたが「きょうはいい感じで打てました」と本人も手応え。7安打の内訳は左方向2本、左中間へ1本、中堅1本、右中間1本、右2本とまさに変幻自在。目標とする「3割・20本塁打」へ向けて視界も良好に広がっている。
右腕をコンパクトに折りたたみ、しならせたバットを球にぶつけた。右へ左へ。鋭いライナー性の打球が飛ぶ。「きょうは、いい感じで打てました。ヒット性の当たりは何本ぐらいありましたか?」。今季のテーマとしている広角打法。15スイング中7本がヒット性だったことを報道陣から確認すると、坂本は満足げな笑顔を見せた。
圧巻だった。金刃とのマッチアップとなったこの日のフリー打撃。1球見逃した後、外寄りの2球目を柔らかいバットコントロールで右前へ運んだ。そして得意の内角は体の回転で左へ。「(内外角の)コースによって打ち分けることを意識しています」という言葉通り、次々と広角にさばいた。
悩んでいた。「広角打法」完成のため、1月のグアム合同自主トレから右打ちを重点的に練習。キャンプ直前の宮崎合同自主トレ中も、小笠原に逆方向への片手ティー打撃について熱心に質問を繰り返した。
その強い意気込みが空回りし、体調不良でキャンプ初日の練習を欠席と出遅れ。7日のフリー打撃は、野間口を相手に14スイングでわずか1安打に終わり、篠塚打撃コーチから「右方向へ大きいのを打とうとしすぎ、体が突っ込んでいる」と指摘された。そんな試行錯誤の結果…。
原点に戻った。「原監督に1、2、3年目で教わったことを復習しながら、自分で考えながらやりました」と立ち返ったのは軸回転の基本。上体が突っ込まなくなったことで、スムーズにバットが出て広角に打ち分けることができた。この日予定されていた居残り特守は、持病を抱える腰の状態を考慮して首脳陣からストップがかかったが、もちろんシリアスなものではないという。原監督も「1日遅れた分を取り戻したな。『石の上にも3年』の大事な(1軍で)3年目だ」と大きくうなずいた。
昨季178安打の内訳は、左方向が106本、中堅方向37本、右方向26本で内野安打が9本だった。得意とする内角球の引っ張りに加え、外角球を逆方向へ運ぶことができれば、死角は消滅する。2010年バージョン完成へ、勇人の挑戦が続く。
(2010年2月9日06時01分 スポーツ報知)
巨人「原点~連続日本一へ~」
坂本勇人
大田泰示
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