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42歳にして、フルマラソンで2時間40分34秒の自己ベストを記録した、埼玉県川口市の剱持(けんもち)泰生さん。2月26日の東京マラソンで、今度は“2時間40分切り”を狙う。初マラソンで苦しんだ“残り10キロの壁”を克服し、逆に武器に変えて急成長。その秘密は「兄貴」と慕う先輩ランナーのアドバイスだった。
昨年11月27日のつくばマラソン。5キロを19分前半ペースで走ってきた剱持さんは、35キロから一気にペースアップした。40キロまで18分25秒、最後の2・195キロが8分9秒。5キロに換算して18分23秒ペースでゴールに飛び込んだ。自己ベストの2時間40分34秒。「30キロ付近で集団が崩れたときに力を出せるかどうかが課題だった。“余裕”を増やす効果が出た」と分析した。
デビュー戦は悲惨だった。「31歳の時に体重が70キロに近くなって」ダイエットのために選んだデビュー戦は、いきなりフルの荒川市民マラソン(現・板橋Cityマラソン)。完走したものの5時間41分26秒と不本意なタイムに終わった。「最後の10キロは歩き。悔しくて。これでは『完走』でなく『完歩』なので、もう一回がんばりたい」。以後、1日1時間のジョグを日課とし、1年後の同レースで3時間27分20秒。「練習の距離を延ばせば記録は伸びるだろう」と年間距離は03年の2831キロから06年は4502キロに。06年3月の荒川市民で2時間59分20秒とサブ3を達成。次の目標を2時間45分に設定した。
「3時間切りまでは量。そこからはスピード練習が必要だと思った」。そこで、埼玉のチーム「カナガワRC」の門をたたいた。練習は毎週土曜日、1000メートル5本を走るインターバル走が基本。3分30秒ペースから3分20秒、インターバルも1分30秒から1分20秒と詰められるようになった。それに従い、07年11月のつくばでは、2時間48分29秒をマークした。しかし、そこからタイムが伸びず、先輩ランナーに助言を仰いだ。“兄貴”と慕う本橋常義さん(54)だった。
「埼玉栄高陸上部出身のホンモノ。年齢がひと回り上なのに、インターバルでも5000メートルでもかなわない。駆け引きがうまいんです」。そんな先輩から昨年夏、「42歳なら、まだ週2回のスピード練習はいけるぞ」と勤務帰りの陸上競技場夜間開放などを利用し、平日の「もう1回」を確保した。「スピード練習を週2回にすると、スタミナが増えて、余裕ができるんです」。昨年のつくばでは、前半の1時間20分33秒に対し、後半1時間20分1秒と早い。「次の目標は(2時間)40分切ること」だが、まずは「チームの一人一人を抜いていくこと」。そして年代別ランキングのベスト10入りだ。“兄貴”によると「48歳までは伸びる」というから、あと6年は“成長段階”だ。
(2012年1月21日12時00分 スポーツ報知)
青梅マラソン
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