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映画「サヨナライツカ」(23日公開、イ・ジェハン監督)で女優・中山美穂(39)の相手役を務めた俳優・西島秀俊(38)が21日、大阪市内でスポーツ報知のインタビューに応じた。婚約者を日本に残しながら、タイで運命の女性に出会う豊役。仕事や恋に恵まれる好青年役を1年をかけて演じ続けたことなど苦労が多い撮影となったが、脂がのった38歳は「自分の代表作」と言い切っている。
原作は中山の夫・辻仁成の同名小説。当初は2002年に公開予定で相手役には別キャストが内定していた。前回の企画が、立ち消えにならなければ、西島の出演は実現していなかった。「その紆余(うよ)曲折は知らなかったし、実はいまだに知らない。僕にとっては突然始まっただけなんです」。7年後の昨年、監督も配給会社も変更しての製作が決定した。
主人公は、12年ぶりの映画出演となる中山美穂。「中山さんは僕にとって日本映画を代表する女優。うれしかったですね。2人での撮影初日がキスシーン。今見ても本当に自然で、12年ぶりという様子を全く見せなかった」
とはいえ、撮影の苦労は絶えなかった。老けメークで顔は突っ張ったまま。さらに25年後の豊を演じるために3か月間、あえて暴飲暴食を重ねて体重を13キロ増やしたのに、撮影の順番が急きょ変わったため、逆に1か月間で15キロの減量を強いられた。「最高は78キロ。とにかく口に何か入れてました。特殊メークは2、3時間ぐらいかかる。痛くて、きつくて…。この撮影で多少のことに動じなくなったのが収穫ですね(笑い)」
タイ、韓国、日本で1年以上も撮影。「1年も同じ役を演じる体験は初めて。ほかの仕事の時もこの役が頭の中にあったし、簡単に切り替えられなかった。男の身勝手なところも描いている。『何だ、あの男は』と言われてもいいから、たくさんの世代の方に見に行ってほしい」。今回の映画出演は実に49作目。根っからの映画好きは、中山との初共演をきっかけにさらなる飛躍を目指す。
◆「サヨナライツカ」 原作は辻仁成の同名小説。1975年、航空会社に務める若きエリート、豊(西島)は、貞淑な婚約者・光子(石田ゆり子)を日本に残してタイ・バンコク支社へ赴任。ある日、美しく奔放(ほんぽう)な沓子(中山)と出会い、すぐにひかれ合う。
◆西島秀俊(にしじま・ひでとし)1971年3月29日、東京都生まれ。38歳。横浜国立大在学中の90年に活動を始める。93年にフジ系「あすなろ白書」で人気を獲得し、映画デビューは「居酒屋ゆうれい」(94年)。最近はNHK「純情きらり」(06年)、映画「帰郷」(05年)、「休暇」(08年)、「ゼロの焦点」(09年)などに出演。
(2010年1月22日11時58分 スポーツ報知)