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龍真咲、区切りの10年目「自分に勝ちたい」

10年目の節目に「男役を演じていることを大切に進みたい」と話す龍真咲

 今春、入団10年目を迎える月組男役スターの龍真咲が、初のバウホール単独主演作ロック・オペラ「HAMLET!!」(脚本、演出・藤井大介=4~14日)で、2010年のスタートを切る。「昨年のテーマは『勢い』でしたが、今年は地に足をつけて着実に前進していきたい」とニッコリ。世界中で演じられている有名なシェークスピア作品を、宝塚バージョンで彩る。

 4月に入団10年目に突入。その節目のスタートを前に主演の大舞台を務めることに「本当に幸せです」と心からの笑みを見せた。世界中で演じられない日はないといわれるほど有名な、シェークスピアの代表作。今回は全編を通してロック音楽が流れる中で、ハムレットの悲劇を描き出す。「メロディーにセリフを乗せていくのは難しいですね。滑舌に気をつけて、歌詞を伝えることを意識しています」。流れそうになりがちな言葉を、ひとつずつ丁寧に伝えることに集中している。

 悲劇は初挑戦。「すごくかわいそうな人ですよね。マイナス思考ですし」。新しいジャンルの役柄にまだ手探りの状態が続いているというが、もちろん手応えもある。「周りを翻弄(ほんろう)しているようで、実は自分が一番翻弄されているような…。狂気を演じながらも、彼自身の中にも狂気があったと思うので、そこをきっちり演じ分けたい」と気持ちを引き締めた。

 お正月からハムレット一色で過ごしてきた。「台本を覚えないと何もできないので、台本と譜面をずっと見ていました。休みも3日間あると、時間配分がうまくできるんですよ。部屋の大掃除もキッチリしました」とニッコリ。けいこ場では下級生が役と向かい合っている姿に幸せを感じるという。「ひとりずつソロやセリフもあって、目立つ場面が多いんです。どんなに小さいことでも考えることは後々につながりますし、一生懸命に悩んで前に進もうとしている姿がいとおしくて仕方ないんです」と目尻を下げる。

 月組の新トップコンビに霧矢大夢、蒼乃夕妃が就任し新体制がスタートした。龍も心機一転。「当たり前のことですけど、今年は自分としっかり向き合って、自分に勝ちたいですよね」と決意表明する表情には自信があふれていた。

 ◆龍真咲(りゅう・まさき)12月18日生まれ。大阪・東大阪市出身。2001年4月「ベルサイユのばら2001」で初舞台。月組に配属。06年バウ・ワークショップでバウホール初主演。07年「パリの空よりも高く」で新人公演初主演。今公演が初のバウ単独主演。身長171センチ。愛称「まさお」「まーくん」。

(2010年2月6日11時47分  スポーツ報知)

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