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Fリーグは6節までが終了。3シーズン目に入った今季、開幕から1か月が経って、さまざまな話題が出ている。その中で目立っているのは、30代選手の活躍だ。周囲からはベテランといわれる年齢に入っているのだが、若手に負けないパフォーマンスを見せて、なおレベルアップへの伸びしろを感じさせている。その好プレーの秘けつ、心境を追った。
浦安・稲田祐介(32)の今季のプレーは、まさにイメチェンという言葉がぴったり。「点を取ればOKというところがあった」これまでは、相手ゴール前で得点を奪いにいくプレーに専念している印象があった。しかし今季は、後方でボールを展開し、パワープレーのゴレイロも務めた。ピッチのあらゆるところで、ボールに絡むプレーが目立っている。
昨季は21ゴールで得点王を獲得し、日本人では数少ない、ゴールを量産できるストライカーだ。だが、さまざまな役割をこなすことで予想される得点数減少も、気にかけない。「もちろん点を取らないといけないけど、監督の高い要求を一つ一つクリアすれば、もっとレベルの高い選手になれると思う。何かもっとうまくなりたいんですよね」と、自身初体験の新しいプレースタイルに、非常に意欲的だ。
「年齢を重ね経験を積んで、無駄な動きが減った分、今のほうが体がキレているかもしれない」。これは他の30代選手からもよく聞かれる。
それだけに、新しいプレーに挑戦し、年齢を重ねても、一線でやれる状況を作りたい。「逆にこれからを見てほしいなという気持ちがあります」。
王者・名古屋をホームに迎えた9月20日のゲーム。町田の金山友紀(32)は、チームの全ゴールとなる2得点を挙げ、優勝候補筆頭の強豪相手に引き分けた。圧巻だったのは、後半8分に挙げた2得点目。左サイドをドリブルで突き進むと、そこから急激なシフトダウンでスピードを落とし、追いかけてきた相手を1人2人と中にかわして、冷静にゴールネットを揺らした。
現在6ゴールは、得点ランク2位。これは同じ30代選手である、藤井健太の加入が大きい。名パッサーの藤井が後方でボールをさばくことで、それまで藤井の役割だった自分が、「昔のようにゴールに近いところでプレーにできるようになった」。本来の長所だった、ゴール前での得点感覚が戻ってきたのだ。
「毎日が楽しい。今32歳ですけど、これからいくつになったところでどれくらいのパフォーマンスができるのか。自分との勝負なんです」
他にも、浦安の市原誉昭(34)、大阪の岸本武志(31)、府中の清水誠(31)、神戸の伊藤雅範(31)、湘南の関新(32)など、30代選手は存在感あるプレーで、Fリーグを引っ張っている。ほとんどの選手が20代からフットサルを始める状況の中、長年のプレー経験はかなりのアドバンテージになっている。加えて、「ほとんどの選手が、その日生活できればいいという状況」(稲田)を体験し、フットサルが普及してくる前から競技を続けてきた選手たちだからこそ、Fリーグという晴れ舞台に特別な思いを抱いてプレーしている点も大きい。「ベテランからもフットサルを盛り上げたい。僕らがFリーグで面白い試合をすれば、もっとこのスポーツが発展していけると思う」(金山)
プレーでも、人間としても経験豊富な30代選手たち。これからも長くフットサル界で活躍してくれそうだ。
(2009年9月30日11時22分 スポーツ報知)
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