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◆国際親善試合・キリン・チャレンジカップ 日本5―0トーゴ(14日・宮城スタジアム) 09年国内ラストマッチとなるトーゴ代表戦は大失敗に終わった。主力抜きで試合前日に来日したトーゴは、出場給を巡って選手が一時ボイコットを示唆するなど試合への意欲がほとんどなく、5―0と日本代表の一方的な勝利で終わった。岡田武史監督(53)にとっても貴重な強化の場として新戦力のFW森本とFW岡崎、MF中村俊らの既存戦力を初融合させたが、前半だけで解消する結果となった。南アW杯まであと8か月。岡田ジャパンは大丈夫か。
史上最悪の親善試合と呼んでも、過言ではないだろう。闘莉王が「格下」とまで言い切った空虚なトーゴ戦大勝直後、岡田監督は義務化されている中継局のTBSテレビのフラッシュインタビュー出演を前代未聞のドタキャンに打って出た。過去の出演番組でのトラブルが一因だが、眼鏡の奥には9カ月後に迫る南アW杯に向けた強化計画に誤算が生じた焦燥感や緊迫感を浮かべていた。
「もちろん強い相手とできることに越したことはない」。記者会見で憤然と語った指揮官。シュート数は日本の30本に対し、トーゴは1本。森本の代表初得点や岡崎の出場2試合連続ハットなど、明るい話題もあったが、W杯1次リーグで同組となる可能性の高い重要なアフリカ対策の機会で10月の代表3連戦の集大成となるはずだった一大決戦が練習試合と化した。
マンチェスターCアデバヨルら主力の大量ボイコットでわずか14人の来日メンバーは試合前夜午前12時に現地入り。10日のW杯予選カメルーン戦から2度の機内泊となる合計40時間のフライトを終えた選手は体調最悪。トーゴサッカー協会幹部によると、14選手は試合直前、宿舎で30万円~50万円の出場給を現金で受け取った。本来なら試合後に振り込みで支払うべきものをトーゴ側の要望で試合前に受け取るのすら異例だが、選手は個々の価格差を巡って大げんか。昇給を求めたGKオビラレが一時欠場を主張し、会場入りが開始1時間前になるなど、「初の開催キャンセルも頭を過ぎった」と日本協会幹部が嘆いたほどだ。
「スタジアムの雰囲気がトーゴのドタバタ来日で、余裕じゃないか、勝って当たり前だろうという空気が流れた。油断やほころびをなくそうとした」と主将のDF中沢が代弁した通り、死に体のトーゴには覇気も手応えもなく、気温13度の宮城スタジアムの夜気は寒々しさを増すばかりだった。
10日のスコットランド戦でも事前発表メンバーから相手の主力10人が大量離脱するなど、意義が損なわれた。
「オランダ遠征でいい試合を組んでくれたし、協会も頑張っていると思う。本来なら欧州でバンバン試合をやり続けることがJリーグでプレーする選手の意識を高めると思う」と百戦錬磨のMF中村俊輔はチーム力強化にアウェー戦増加を提案した。無意味な親善試合が続けば、岡田監督の掲げる世界4強入りは夢のまた夢。日本サッカー協会は10月3連戦の大失敗から学ばなければいけない。
(2009年10月15日06時03分 スポーツ報知)
日本代表
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