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◆フィギュアスケート(25日・パシフィックコロシアム) 女子フリーを行い、ショートプログラム(SP)2位の浅田真央(19)=中京大=は自己最高の合計205・50点としたものの、完ぺきな演技で世界歴代最高228・56点をマークした金妍兒(キム・ヨナ、19)=韓国=に及ばなかった。
五輪に向けて走り続けた浅田の4年間を支えたのは、愛する家族やチームの仲間だった。バンクーバー市内のホテルから真央の勝利を祈り続けた母・匡子(きょうこ)さん(47)は「よくやったねと伝えたい」と号泣。姉の舞(21)は会場で観戦し、「お疲れ様と抱き締めてあげたい」と戦いを終えた妹をねぎらった。
離れていても一緒に戦った母の目に光ったのは、うれし涙だった。五輪にたどり着くまでの厳しい道のりを誰よりも知っているからこそ、銀メダルは金メダルに負けない価値がある。「日本にメダルを持って帰れるのは本当にいい結果だと思う。『よくやったね』と伝えたい」と声を詰まらせた。
日本中から金メダルを期待される娘の演技を心配で見ることができず、匡子さんはバンクーバー市内のホテルの部屋でテレビもつけずに祈り続けた。それは浅田家の「勝利の儀式」でもあった。
姉の舞と一緒に5歳でスケートを始めてから、母は一番の“コーチ”として真央をリンクサイドで見守り続けてきた。真央が小2の時、匡子さんは体調を崩して入院。そのときに真央からもらった「スケートを頑張るから、早く良くなってね」と書いた手紙は今でも大切な宝物だ。
1月2日に47歳の誕生日を迎えた匡子さん。「小さい頃は試合でうまくできなくて泣いていることの方が多かった真央が、このような大舞台に立てたこと。2位という素晴らしい結果を残せたのは本当に奇跡。ここまで支えて来て下さったすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです」。銀色のメダルは最高のプレゼントになった。
スタンドで声援を送った舞は「真央が一番オーラがあって輝いているように見えた。頑張ったと思う」と拍手を送った。試合後はテレビ局の中継で真央と対面。泣きすぎてマスカラが落ちて黒い涙を流す妹と一緒に抱き合って号泣した。
今季前半、ジャンプの不調に苦しんだ真央を救ったのは舞の言葉だ。「13年間やってきて、何万回も練習してきたのだから、跳べなくなるはずがない」。スケートだけでなくファッションや恋愛話もできる最高のメンタルコーチとして支えた。
メダルを一番先に見せたい人を問われた真央は「お母さん」と即答。「ずっと一緒に、自分のためにやってきてくれたので、早くこのメダルを見せたいと思います」と力を込めた。悔しさに泣いた真央の瞳には、4年後のソチ五輪が見えている。家族の愛が、新たな目標に挑む真央にパワーを送り続ける。
(2010年2月27日06時03分 スポーツ報知)
浅田真央
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