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フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで4季ぶり3度目の優勝を飾った浅田真央(22)=中京大=が11日、開催地のロシア・ソチから成田空港に帰国した。腰痛の不安を抱える中、高難度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と2連続3回転ジャンプの習得に励むと宣言。復活したライバルの金妍兒(キム・ヨナ、22)=韓国=打倒、ソチ五輪での悲願の金メダルをにらみ、シーズン後半から果敢に大技解禁に挑む。
腰の痛みよりも大きな収穫を得て、真央が元気に凱旋した。14年冬季五輪と同じリンクで行われた“プレ五輪”で、200点の大台に迫る高得点で圧勝。「五輪の会場でいい演技ができて、より一層ソチに行きたい気持ちが強くなった。行ってよかった」と“真央スマイル”がはじけた。
大会前に練習を追い込んだことで持病の腰痛が再発。フリーでは棄権もよぎるほど痛みは深刻だった。「もう子供じゃない体」とあり、無理は禁物だが、練習の虫は治まらない。「今後は今入っているジャンプの高さや質もレベルアップしないといけないが、トリプルアクセルや3―3(回転ジャンプ)を練習していきたい」と大技習得に向けて意欲を燃やした。
見過ごせないライバルの存在が、真央の闘志をかき立てる。バンクーバー五輪女王の金が8、9日にドイツで行われたNRW杯で復帰。ショートプログラム(SP)とフリーで得点源の2連続3回転を決め、合計200点超えで完全復活をアピールした。
200点台のハイレベルな戦いには高得点の大技が不可欠。真央は、3回転半は今季のGPシリーズで演技から外したものの、全日本選手権(21日開幕、札幌)から始まるシーズン後半の解禁に向け、練習を継続していく。2連続3回転は、09年世界選手権を最後に3シーズン封印してきたが、ソチに向けて再び取り組む覚悟を決めた。
全日本は来年3月の世界選手権(カナダ)代表選考会を兼ねており、世界選手権では五輪出場枠(最大3)獲得がかかる。真央は「全日本は練習次第ですが、レベルアップできればいい」と大技挑戦をあきらめない姿勢を見せた。宿敵の金に関する質問には「たくさんの選手が復帰してくる。4年に1度の大舞台でみんなが力を出せればいい」と、あえて名前を挙げずに答えた。1年2か月後の五輪へ、ライバルとの新たな戦いは幕を開けている。
◆真央が3回転半と2連続3回転を跳んだら 2回転半(基礎点3.3点)を3回転半(同8.5点)にすれば5.2点アップ。3回転フリップ―2回転ループ(同5.3点+1.8点=計7.1点)から3回転フリップ―3回転ループにすると、同5.3点+5.1点で10.4点となり3.3点上がる。2つのジャンプをSPとフリーで跳んだと仮定し、GPファイナル時の真央の得点(196.80)にプラスすれば合計213点以上となり、金の復帰戦の点数を大きく超える。
◆金妍兒の復帰戦 8、9日にドイツで行われた国際大会、NRW杯に出場し、2位だった昨年4月の世界選手権以来の復帰を果たした。SPでは3回転ルッツ―3回転トーループを含む計4回のジャンプを成功させ、真央が11月にNHK杯で出した67.95点を上回る今季世界最高の72.27点をマーク。フリーでは後半に転倒したが、ファイナルを制した真央の合計196.80点を上回る合計201.61点で優勝した。試合後は「日本の選手たちは全体として能力がある」と警戒した。
(2012年12月12日06時05分 スポーツ報知)
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